第七次エネルギー基本計画では、エネルギー安全保障と電力コスト抑制の両立が明確に示され、太陽光発電はその中核を担う電源として位置付けられている。
ただし、太陽光発電を導入すれば自動的に電力コストが最適化されるわけではない。
重要なのは、発電量ではなく「電力の使い方」だ。
太陽光発電=必ずピークカット、ではない
太陽光発電は、昼間の電力使用量を削減する効果は高い。
しかし、必ずしもピークカットができるわけではないという点は、正しく理解しておく必要がある。
多くの企業で最大需要電力(ピーク)は、
始業直後、生産設備の同時稼働時、空調・設備が集中する時間帯に発生する。
これらのタイミングが、必ずしも太陽光の発電ピークと一致するとは限らない。
そのため、太陽光発電だけでは、デマンド値が下がらず、基本料金の削減につながらないケースも現実に存在する。
ピークカットに不可欠な「蓄電池」の役割
ここで重要になるのが、蓄電池を組み合わせたエネルギーマネジメントだ。
蓄電池は、太陽光発電で生み出した電力や夜間の余剰電力を蓄え、ピークが発生する時間帯に放電することで、最大需要電力を抑制する役割を果たす。
この仕組みにより、
• ピーク時の受電電力を抑制
• デマンド値の低減
• 電力基本料金の削減
が現実的に可能になる。
つまり、ピークカットを狙うのであれば、太陽光発電単体では不十分であり、蓄電池を含めた設計が前提条件となる。
デマンドコントロールとエネルギーマネジメント
第七次エネルギー基本計画が示している本質は、
「発電設備の導入」ではなく
「電力を管理・制御するエネルギーマネジメント」への転換だ。
デマンドコントロールにより電力使用状況を常時把握し、ピークが予測される時間帯に蓄電池から電力を供給する。
この一連の制御があって初めて、電力コスト削減は“再現性のある成果”となる。
広島県・岡山県は製造業・物流・商業施設が多く、電力負荷の変動が大きい地域だ。
そのため、
• 自家消費型太陽光発電
• デマンド値を意識した負荷分析
• 将来の蓄電池導入を前提とした設計
を組み合わせた段階的なエネルギーマネジメントが最も合理的な選択となる。
結論
太陽光発電は、昼間の使用電力削減には有効だが、ピークカットを保証するものではない。
本気で電力コストを抑え、経営の安定性を高めるのであれば、
蓄電池を含めたデマンドコントロール型のエネルギーマネジメントが不可欠である。
第七次エネルギー基本計画は、その判断を先送りにできない段階に入ったことを、企業に突きつけている。
高圧電気工事と太陽光発電の専門会社として、私たちは設計から施工、申請まで責任を持って対応いたします。
企業の電力リスク軽減、設備更新、電力費削減、環境価値向上をお考えの際は、ぜひお気軽にご相談ください。






















































